「さぁ、中を案内しますね。普段はルナと私、最高幹部のみなさんがここで共同生活しています」

麗於さんはまず、一階のカフェを案内してくれた。

「ここはAXISの総本部です。一階では資金調達と私の趣味を兼ねてカフェを営業しています。マスターは私です」

本当に素敵なカフェだ。学校の近くにあったら、友達と毎日通ってたと思う。

「意外ですね。暴走族なのにカフェをしてるなんて」

「暴走族とは言え、昼間は普通に過ごしてるんですよ。私はだいたいここにいますし、篤史と慧は高校に通っています。将冴はAXISの仕事で手一杯ですが、ルナは気が向いたら大学に行きますよ」

「ルナって大学生なんですか!?」