篤史さんの体に隠れてるし、身を縮めてたからよく見えなかったけど、私くらいか、もしかしたら年下の女の子が座っていた。

てか、めちゃくちゃ可愛いっ!

目が大きくて、透き通った肌。背は私よりも低く見えるし、髪型は黒髪を短いポニーテールに結んでいる。

何かの間違いかと思ったけど、特攻服も着てるし、背中には最高幹部の証である緑色の翼の刺繍がある。

なんでこんなに可愛い女の子が、最高幹部なの?

颯さんはみんなの視線が集まると、顔を真っ赤にして恥ずかしがり、机の下に隠れてしまった。

「なぁ、颯ちゃんは俺に賛成だろ!?」と将冴さん。

颯さんは篤史さんの袖を引っ張ると、ボソボソと耳打ちする。

「あー、なるほどな。なんか『難しいことはよく分かんねぇから、ルナに従う』ってよ」