将冴さんは挑発するように笑う。 「なんだと!!?」 三人は自分を奮い立たせるように、声を上げる。 しかし、すぐにその声は萎む。 「あれれ? もしかしてお探しのものはこれかな?」 い、いつの間に!!? 将冴さんの手には、三人がもっていたはずの短刀が握られている。 三人は真っ青になり、腰から崩れ落ちる。実力の差は素人目にも桁違いだ。 「君ら隙だらけなんだよ。十秒やるからとっとと消えな。さもねぇと次は殺すからな」