ルナの声が涙で滲む。初めて、ルナは私の前で泣いた。

「俺だって、ずっと琴葉の側にいたい。残りの人生の全てをかけて、琴葉を幸せにしたい。だけど、それじゃダメなんだ。俺達はここで、立ち止まるわけにはいかないから…」

強く抱いたルナは、私をベッドに押し倒した。

「私も、ルナを愛してる。お巡りさんになったって、ルナの側で支えていたい…」

「ダメだ。お前は…」

「ルナは、私のこと嫌いなの?」

涙がほほを伝い、シーツを濡らす。

「私が年下だから? 釣り合わないから?」

その瞬間、ルナは私の指の間に、自分の指をいれ、からめた。

両手を拘束し、上から覆い被さるように、何度もキスを落とす。

「決まってるだろ? 狂いそうなくらい、俺は琴葉を愛してる…」