明後日には蓮が迎えに来る。その日、外はどしゃ降りの雨だった。

今日の仕事が終わったら、みんなに蓮について相談しよう。

そう思っていたら、時刻は夜九時になった。お客さんは誰もおらず、私は表の看板を入れようとしていた。

「月子さん」

麗於さんが私に声をかける。

「奥へ行きなさい」
「え?」
「早く!」

いつになく焦った声。

同時に、入り口の扉が開く。

「……いらっしゃい」

入ってきたのは、雨で濡れた男達。全員、白い特攻服を着ている。

「お久しぶりですね。光理梟夜さん」

麗於さんが声をかけたのは、前に見た金髪のお巡りさんだ。

なんでGLEAMの人達が、ペコに。

「縄張りを管理していたAXISの隊員は全員倒した…」

梟夜が言う。

「ここに美月琴葉がいるのは分かっている…」