再び静寂が訪れる。

「足を洗って、やりたいことがある…」

「なにを?」

緊張したルナは、小さく深呼吸する。

「俺は警察になって、この町を守りたい…」

みんなの動揺が、さらに大きくなるのが分かった。

私だって、すごく動揺してる。

自由を愛する暴走族が警察になる。それは私からしても、想像がつかなかった。

「警察?」
「なんで?」

篤史さんが立ち上がる。