麗於さんと、その後ろからうつむき気味のルナが来る。

前のように、二人は中央のテーブルに座る。

将冴さんや最高幹部のみんなも同じテーブルに座る。

「琴葉ちゃんはここ」と颯太君。

ルナの隣に席があった。

私は言われるがままその席に座る。

「ルナ?」

ルナの手が震えていた。めずらしく緊張しているみたいだ。

幹部集会はまずGLEAMについての情報交換から始まった。

各支部が攻められ、最強のAXISも今はかつてないほど危機的な状況にあるらしい。

それを受け、ルナは各支部に指示を出した。かなり的確だったらしく、GLEAMへの対策は具体的にまとまっていった。

ルナは喧嘩だけじゃなくて、頭の回転も凄まじく速い。

幹部達の目は、そんなルナへの憧れで満ちていた。

「議題は終わりました。それでは最後に、ルナからみなさんに伝えたいことがあるそうです」