花火大会の翌日。いつものように二階の共有スペースに行くと、たくさんの男達が集まっていた。

「もしかして、また?」

見覚えのある顔ぶれだった。私が最初に来たとき、私の処遇を決めるために集まった人達と同じだ。

てことはこれから、幹部集会が開かれるんだ。

「将冴さん、今日は何があるんですか?」

将冴さんは首をふる。

「俺もよく分かんねぇ。ただルナから大切な話があるらしいな」

「大切な話?」

わざわざ幹部達を集めてまで?

幹部達は私の方をジロジロと見る。

「あれが最強の男が惚れた女」
「たしかに噂通り美人だな」
「だがまだ子供のようだが?」

みんな私がルナの女と言うことになってるから、興味があるみたいだ。

「お待たせして申し訳ありません。ルナが到着しました」