目を覚ますと、朝の光が窓から射し込んでいた。昨日の激しかった嵐は、すっかりおさまって晴れている。

隣にいるルナは、子供のように可愛い寝顔で寝息を立てていた。

昨日から、手は繋がれたままだ。

「ルナー?」

いたずらするように、ほほをつつく。

ちょっとプニプニしてて、可愛い。

「んっ…」

ルナはゆっくりと目をあける。

「おはよう」

自然と笑みがこぼれる。

「琴葉、俺」

ルナは自分が眠れていたことに驚いた様子だった。

「よく眠れた?」

ルナはにこりと笑う。

「ああ。悪い夢じゃなかった」

「どんな夢?」

「琴葉と…」

ルナはほほを赤くする。

「いや、何でもない」

ベッドで笑い合う私達。

そこへ将冴さんが「おい、ルナー! 起きてるかー?」と入ってきた。

「え? おまえらマジ?」
「ご、誤解だから!」