ルナの言われるがまま、ベッドに入る。

布団を頭から被ると、ルナは私を抱えるように抱き締めた。

ルナの胸の中で、赤ちゃんのように丸くなる。

もうドキドキがうるさくて、雷なんて聞こえない。

体を密着させる。ルナの息遣いも聞こえる。

「お前がいると、なぜか安心するんだ。ずっと側にいたくなる…」

ルナの声は、どこか弱々しかった。

「私も、ルナとずっと一緒にいたい。ルナのこと、私…」

たとえ、あと何日かして蓮が迎えにきても。

私はルナの手を握る。ルナも優しく握り返す。

自然と目を閉じた。ルナの体温を感じながら、ルナの石鹸の甘い匂いを感じながら、私は眠りについた。