ルナは目を覚まし、体を起こした。閉じていた瞳が開かれる。
ルビーのように赤い……いかにも“肉食系”な色。
眠っていたときとは、桁違いの存在感。その目に見つめられるだけで、同じ空間にいるだけで、気絶しそうになる。
「服、あなたが着替えさせたの…?」
細い声で恐る恐る問いかける。
ルナは視線を反らし、不機嫌そうに頭をかいた。
「おまえの体、ひどい怪我だったぜ。おまけにお前、死のうとしただろ?」
ルナが私の体を指差す。胸元がはだけそうになっていたパーカーのチャックを上まで上げる。
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