『3日目、朝のひと騒動』

 ううん……。あれ、ココどこだろ?
 目を擦って、瞼を開けると見慣れない天井が目に飛び込んできた。

 ええと、確か、昨日は、早めに戸部たすくを家に返して、それで――

 まだ、とろけている脳みそにムチを打って考えていると、肩に染みる冷たい空気に気付いた。

 寒い。もっそりと体を布団の奥に沈めた。

 ――アレ?なんでこんなに寒いんだろう?
 肩をさすって温めようと……

 !!

 え!?私、パジャマ着てない!!
 パジャマどころか、下着も!!

「……きょーん、めろん、ふろおとお」

 キ、キョン!?
 メ、メロンフロートですって!?

 耳を澄ませば、規則正しい寝息が聞こえて、何も澄まさなくても……耳に吐息があたる。

 ま、まさか!!

 3秒に1°の速度で、横をむけば――

「ギャアアァァァァァ」