真夜中の電話

『もっしもーし。コットン?
俺、俺ぇ。オレオレ詐欺じゃないって、コットンの愛するたっしーだって。

 聞いてよ、コットン。ん?今?午前3時だけど、それが?

 そんでね、今日ね、キョンと会話しちゃったのよぉ。うん、そうそう。
 ああ、コットンったら、そんな冷たいこと言わないで、ね?

 もうね、キョンの可愛さったら、殺人的なのよ。
 今日はね、アラビアンプリンセスだったのよ。ジャスミン響子。似合うの、それが。
 くりっとした目でキッと睨むのよ、たまんないったらないね。……そ。浦安の。
 
 そうしたらね、キョンったら、俺の好きなCに近いBだったのよぉ。
 俺が見た感じじゃ、形もそうとういいね、あれは。
 脱がすとこ想像したら……やばっ、たってきちゃった。

 ねえ、コットン。俺ね、あんなに根が素直なコ初めて。うん、直球なの。
 思わず、俺も素直になっちゃって、危うくあのこと言いそうになっちゃった。

 コットンはどう思う?キョンになら、言っても平気かなぁ?俺、嫌われないかなぁ?
 あ、ごめん。コットンは、キョンの事知らないんだもんね。あはは。

 あ……。嫌な事気付いちゃった。俺、すでに嫌われてるんだった。

 ねえ、ちゃんと聞いてる?あー、今、コットン、ブチ切ろうとしたでしょ?

 ………あのさ、実は、琴美にマジな頼みがあるんだわ、俺。
 あはは、俺さ、昨日、2のBでヘタこいちゃったのよ。だから、コットン、キョンのこと守ってあげて?

 ね?おねがぁい。
 うんうん。じゃあね、おやすみぃ』