もう二度と会えないと思ってた人の、温もりに包まれて…
決して繋がる事はないと思ってた人生が、こうやってきつく結ばれて…
たまらない思いで、あたしも同じようにしがみつくと。


「月奈愛してる」

その言葉に、心臓が爆発を起こして。
いっそう涙があふれ出す…


「んっ…
あたしも風人を、愛してる」

「うっ、わ……
ヤバい、マジで死にそう…」
いっそうきつく抱きしめて、悶える風人。


「ちょ、潰れる…
あたしが死ぬって!」

「あぁごめんっ。
けどもう2度と離さない…
月奈も、2度と離れないって約束して?」

「うん…
約束する」

「マジでそれ絶対だから!
もうこれ以上、俺から離れたら許さない(●●●●●●●●●●●●●●●●●●)よ?」

「…許さないって、どうする気?」

「うーわ、自信ないんだ?
だったら絶対離れられない男になってやる。
そんで、唇痛いの刑で一晩中…
いや四六時中キスする」

と、約束を破ってもないのに、さっそくそれが施行される。


そのキスは、感覚が壊れそうなほど威力を増してて…
悶えるほど甘くって…

どうにかなりそうなほど(とろ)けて…
狂おしいほど愛しさが込み上げて…
涙が止まらないほど、幸せでいっぱいになる。


もう何があっても離れないし、離れられるわけないけど…

こんな刑なら、一生許されなくていい。












以上。