貞洋貢の朝は、身に覚えのない自動配信メールで始まる。 「ご予約ありがとうございます。 本日7時半のご来店、スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております」 シックな花束のイラストや緑の地に渋い金色のロゴなんかが入っている華やかなメールだ。 宣伝メールか、悪戯メールか、と思ったが、その金色のロゴには見覚えがあった。 いつか見た、桃が通っているエステの看板と同じ物だった。 ……そういえば、と貢は思い出す。