箱崎桃にはヒミツがある

「いいだろう」

 さっきまで刑事だった貢が閻魔大王のような声で言ってきた。

 この人がこの口から朗々(ろうろう)と出す言葉は、一度世に出たら、なにも(くつがえ)りそうにない……。

 そんな感じの迫力で貢は言ってくる。

「じゃあ、俺と付き合っていることにしてくれ」

 そのとき、もう一度、来島からメールが入ってきた。

『ごめんごめん。
 日曜、みつぐんと見合いよね?

 ……今更、見合いって、意味わかんないんだけど。

 顔合わせは昼だから、見合い、朝、早い時間なら、全然余裕だけど?』

 いや、早朝の見合いってなんだ、と思ったが、結局、見合いの時間をずらすことで決着がついた。

 ……見合いするんだから、付き合ってるフリをする話は……

 やっぱりナシですよね?