夜、夕食を食べに来いと言われて訪れていた実家で貢は食事しながら考えていた。
……CM、いつ流れるのか訊けなかったな、と。
わざわざ訊くのも恥ずかしい。
テレビ局の友だちにでも訊くか。
いやいや、あいつのCM見るために、そこまでするとか、と思ったとき、父、範夫が身を乗り出し言ってきた。
「兼久はちょっとした遊び程度のモデルとか言ってたから、鵜呑みにしてたが、すごいんだってな、桃さん。
兼久にはちっとも似てなくて、すごいスタイルみたいだし」
と言って、範夫は笑う。
「こりゃあ、この見合いは進まないかな?」
と勝手に結論づけた範夫は、
「やめとくか、見合い」
と言ってきた。



