「来島さん、なんで貞洋さんに私と結婚しろなんて言ったんですか~っ」
と家に帰って桃がメールを打つと、すぐに来島から電話が来た。
「あんたの仕事に対するやる気がイマイチ感じられないからに決まってるでしょ。
それでも、まあしょうがない面倒見てやるかと思ってたのに。
見合い相手が、あんな素敵な人だなんて。
もういいじゃないの。
モデルなんてやめて、結婚しちゃいなさいよ~」
そしたら、私の肩の荷も降りるから、と来島は言ってくる。
……基本いい人なのだろうな、と来島の話を聞きながら、桃は思っていた。
担当しているモデルの一人が、売れようが売れまいが、ほっとけばいいのに。
面倒見のいい来島は、いまいちやる気の感じられないこのモデルの行く末が気になって仕方がないらしい。
感謝のあまり、来島さんのために結婚しようかとまで思ってしまう。
だが、いやいや、そもそもの問題が……と思いながら桃は言った。



