「先生が来島さんとお知り合いだったとは」
はは……と桃は苦笑いする。
ふたりで窓を向いた席に横並びに座っていた。
アジアンテイストな店内には、観葉植物と木製のテーブルやカウンターが並んでいる。
その辺からカラフルな鳥でも飛び出してきそうだな、と思いながら、桃はインドの屋台風フレンチトーストを食べていた。
日本の甘いフレンチトーストとは全然違う、スパイシーな味だった。
アイスチャイとの組み合わせがまた絶妙、ではあるのだが。
……パクチーだけはちょっとな~。
そっとパクチーを避けていて、貢に見られた。
給食で残そうとしているところを先生に見つかったような気分になり、一瞬、元に戻そうかと思ったが。
いや、やっぱり、パクチーは駄目だな、パクチーは、と桃は避けたパクチーをそっと紙ナフキンで隠した。
「子どもか……」
と一部始終を見ていた貢に呆れたように言われる。



