店内にするか、外にするか店で訊かれ、庭園がよく見渡せる場所にある外のテーブルにした。
食べるのは軽いランチなので、仰々しい個室でない方がいいと思ったからだ。
桃は手入れの行き届いた日本庭園とそこを歩く人々を見ながら言う。
「いやー、此処は寒くないのでいいですね」
マネージャーと行った新しい屋上カフェが風通しが良すぎて、寒かったのだと言う。
この屋上庭園はゆったりとした造りのベリーヒルズビレッジにあるので、ビル風なども吹いておらず、天気もいい。
「マネージャーって……女か?」
「いえ、男の方です。
でも、いい意味で、私より女性的というか。
綺麗だし、生き方も丁寧というか」
見習ねばと思うことばかりです、と言う桃に、
なにやら、その男を尊敬しているようだな、
と貢は思う。
女性的とか言っているから、気はないのかもしれないが。
……いや、まあ、こいつがその男に気があろうがなかろうが、どうでもいいのだが。
女性的で綺麗な既婚者のおっさんかもしれないしな。



