「おはようございます~」
濃い薬草茶にやられて、ちょっとよろっとしながら、桃は事務所に顔を出した。
「あら~、どうしたの、桃。
肌綺麗じゃん」
とちょうど入ってすぐのところにファイルを手に立っていた来島夕市が言う。
長身で手脚の長い来島は、私じゃなくて、あなたがモデルでは?
と問いたくなる風貌の桃のマネージャーだ。
といっても、複数のモデルの面倒を見ているので、そんなに頻繁に顔を合わせるわけでもない。
「えっ?
そうですか?
私は弱ってる感じなんですけどね~」
と桃は言ったが、
「いやいやいや~。
なんかいいことあったんじゃないの~?」
と言って、来島は美しい顔で、ふふふ、と笑う。



