箱崎桃にはヒミツがある

 貢は沈黙して、桃を見ていたが、やがて、短く、
「わかった」
と言う。

 そのとき、
「すみません。
 相席よろしいですか?」
とまた、さっきの店員さんが忙しそうにやってきた。

 今度は若い男性三人だった。

 貢は彼らを見たあとで、桃を見、今いた席を立って、桃の側に座ると、彼らに向かい、
「どうぞ」
と言った。