箱崎桃にはヒミツがある






 その日、夢の中でも桃はランニングをしていた。

 しかも、後ろからドリルと、なんだかわからないが先端が(とが)っている光ったものを手に貢が追いかけてくるのだ。

 止まれない桃は、ひーっ、と叫びながら、何度も振り返り振り返り、走り続けた。