大きな仕事の打ち合わせを終え、自宅に帰った桃を貢が訪ねてきた。
貢が持ってきたスパークリングワインを飲みながら、庭のハンギングチェアに二人で乗り、揺られる。
貢がそっと口づけてきた。
貢がハンギングチェアに押しつけるようにして、もう一度キスしてこようとしたが、桃はつい、照れて抵抗してしまった。
踏ん張る桃に貢が言ってくる。
「何故、倒れない。
此処は診療台の上じゃないぞ」
いやいやいや……と赤くなる桃を間近に見つめ、貢は言った。
「全身麻酔を打ってやろうか」
……ほんとうにやりそうだ、と苦笑いした桃は、ちょっと力を抜いて。
そっとハンギングチェアに倒れてみた――。



