その日、箱崎桃の朝は、見合いからはじまった。
何故、こんな早朝。
いや、私の仕事のせいなんだが……と思いながら、桃は最初に貢がいいと言った桃色のワンピースを手に取った。
とりあえず、この見合いをすれば、それまでは他の話は来ないって、先生、言ってたけど。
あれからどうなったんだっけ?
そのあとも付き合ってることにすれば、しばらく大丈夫って話になったんだっけ?
やっぱりいいって言われたんだったかな。
でも、見合いしたあと、付き合ってることにしたら、結婚まで一気に話が進みそうだよな、恋愛と違って。
そんなことを考えながら、桃はちょっと気合を入れて、身支度を整えてみた。
ナチュラルメイクだし、人から見たら、なにも変わらないのかもしれないが……。
先生に最初に会ったとき、みっともなく暴れちゃったし。
最後くらいは素敵な自分を見せたいな、と桃は思う。
いや、見合いで最後って意味がわからないんだが……。



