箱崎桃にはヒミツがある

「すみません。
 ほんとうに先生には足を向けて寝られません」

「……治療中は呪ってやるって目で見てたくせにな」

 貢はちょっと笑ってそう言う。

 先生も、治療中は笑ってませんでしたよ……と思いながら、桃は、すぐに来たワインに口をつけた。