箱崎桃にはヒミツがある

「アサイーとかチアシードとか、スピルリナとかっ。
 しょうがないわねえ。
 プレゼントしてあげるわよ、CM成功のお祝いに」
と言いながら、来島はもうスマホでピッピッと注文したいる。

「明日には届くわよ」

「あ……ありがとうございます」
と言いながら、桃は思い出していた。

 昨日、自分もスマホでピッピ、とやってなにかを頼んだことを――。

 ……そうだ。
 先生にまつげパーマの予約とってあげたんだった。

 酔った弾みとはいえ、ロクでもないことを……。

 先生、断ったかな、と不安になって、桃は壁にかかった鳩時計を見る。

 予約した7時半はとっくの昔に過ぎていた。