死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

そこは2LDKの奇麗な部屋だった。


カナさんのお母さんは梓にお茶を用意してくれた。


ダイニングの椅子に座り「いただきます」と、ひと口飲む。


やわらかなお茶の味に梓の緊張も少しだけほぐれた。


「学校は楽しい?」


向かい側に座った女性が、茶菓子を差し出しながら尋ねる。


「はい、とっても」


厚彦との奇妙な関係を除けば、すべて順調だと言えた。


「そう。制服も、昔に比べると随分可愛くなったわよねぇ」


女性は梓の着ているセーラー服を見てしみじみと言う。


アルバムで見たカナさんの制服はたしか紺色のブレザーだった。


梓が今着ているのは緑のチェック柄のスカートだ。


この辺の高校じゃ一番可愛いと言われている。