「はい……?」
出てきたのは腰が曲がったおばあさんだった。
80代くらいか、真っ白な頭はきちんとブラッシングされていて、着ている服も小奇麗だ。
「あ、あのっ!」
梓は緊張から声が裏返ってしまった。
「あら、あなたその制服は……」
女性が梓の制服に気がついて目を細めた。
今の北中高校の制服をよく知っているようだ。
「あ、はい! 北中高校の広中と言います」
「高校生の方が、うちになにか用事?」
「えっと、あの……。実はあたし、新聞部で、学校の歴史について今調べていまして……」
しどろもどろに説明する。
できたらカナさんの死について知りたい。
なんて、口が裂けても言えなかった。
しかし……「あら、そうなの」女性は興味深そうな表情を梓へ向けた。
「は、はい。それでえっと……」
「うちの娘も、北中高校の生徒だったのよ」
おだやかな口調でそう言われ、梓の心臓はドクンッと跳ねた。
この人はカナさんのお母さんなのだ。
出てきたのは腰が曲がったおばあさんだった。
80代くらいか、真っ白な頭はきちんとブラッシングされていて、着ている服も小奇麗だ。
「あ、あのっ!」
梓は緊張から声が裏返ってしまった。
「あら、あなたその制服は……」
女性が梓の制服に気がついて目を細めた。
今の北中高校の制服をよく知っているようだ。
「あ、はい! 北中高校の広中と言います」
「高校生の方が、うちになにか用事?」
「えっと、あの……。実はあたし、新聞部で、学校の歴史について今調べていまして……」
しどろもどろに説明する。
できたらカナさんの死について知りたい。
なんて、口が裂けても言えなかった。
しかし……「あら、そうなの」女性は興味深そうな表情を梓へ向けた。
「は、はい。それでえっと……」
「うちの娘も、北中高校の生徒だったのよ」
おだやかな口調でそう言われ、梓の心臓はドクンッと跳ねた。
この人はカナさんのお母さんなのだ。



