死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

スカートのポケットからスマホを取り出し、住所を撮影する。


ここからそう遠くはない場所だ。


徒歩で行くことができる。


「よし、じゃあ行こうか」


「行くって、カナさんの家に?」


「当たり前だろ」


「でも、行ってどうるすつもり?」


50年も前に亡くなったカナさんの家に行っても、そもそも人が暮らしているかどうかもわからない。


もし誰か暮らしていたとして、一体なんと説明するつもりだろう?


今でもカナさんは学校にいて、成仏できずにいます。


とか?


考えただけでメマイがしそうだった。


「梓、俺たちは今新聞部だ。だから新聞部として取材に行く」


「新聞部って……まさか、過去の事件を追いかけて、とか?」


そう聞くと厚彦は自信満々に頷いた。


(そんなの、カナさんの家族が協力してくれるわけないでしょ!)


そう思ったが、梓は厚彦に背中を押されて渋々教室を出たのだった。