死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

カナさんとの会話が成立しているようで時折「なるほど」と頷いている。


「なにかわかったの?」


5分後、厚彦の視線がまた屋上へ戻ったのを確認して梓は聞いた。


「カナさんの生年月日を聞いた」


「それで?」


「50年前の生徒だってことがわかった」


厚彦は真剣そのものの表情で答えたのだった。