死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

せいぜい、先生に相談するくらいだ。


それも、信用してもらえるとは思えないけれど。


「名前は?」


諦めて教室へ戻ろうとしたところ、厚彦がグラウンドに膝をつき、誰もいない地面へ向けて話かけていた。


「ちょっと!?」


慌てて止めようとする梓。


「そっか、カナって言うんだな。その制服、古いけどこの学校の制服だね」


幽霊と会話をしている厚彦に梓の血の気が引いて行く。


こういうことってしていいんだっけ?


見える相手だってバレたら、ついて来られるんじゃなかったっけ?


実際、梓は厚彦につかれている状態だ。


ひとりでハラハラしていると、不意に厚彦が立ちあがった。


「大丈夫、ちゃんと成仏できるようにするから!」


(え……?)


「な、梓?」


厚彦が満面の笑みをこちらへ向ける。


梓は今にも気絶してしまいそうだったのだった。