死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「なにかあったの?」


玲子は驚いた顔を梓へ向けた。


「なにかって、クラスメッセージ見たでしょう?」


「あ、そっか……」


そう言われて厚彦が死んだことを思い出した。


クラスメートの突然の訃報があった日だから、玲子は余計に心配したみたいだ。


「そっかって梓……」


忘れていた梓に玲子は呆れ顔だ。


「明日はお葬式だよ」


「うん。そうだよね」


梓は何度も頷く。


そしてチラリと隣に座っている厚彦へ視線を向けた。