死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

葬儀が終われば厚彦は天に昇ってくれるのかもしれない。


とすると、厚彦がここにいるのは明日までだ。


「なんだ、そっか」


それくらいなら我慢できると思い、安堵する。


「なんだよ。早くいなくなってほしそうだな」


「だって、幽霊と一緒だなんて、どうすればいいかわからないもん」


「冷たいなぁ梓は」


そう言いながらも特に気にする様子もみせず、厚彦はまたマンガに視線を落としたのだった。