死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「はい、います」


レントはよどむことなく答えた。


自分にとって不利になるような質問ではないという態度だ。


「それは誰ですか?」


「それは……それも新聞に載せるの?」


質問に答えようとしたレントだが、さすがに眉間にシワを寄せた。


「あ、嫌なら伏字にするよ。個人的に聞きたいだけだし」


玲子は早口にそう言った。


あくまでも玲子本人がレントに聞きたいことだった、ということにしたのだ。


その方がレントも答えやすいだろう。


「じゃあオフレコで。彼女はユウコだよ」


「あぁ、やっぱり噂通りなんだね」


玲子はわざと肩を落として見せた。


「ユウコ可愛いもんね、誰にもかなわないや」


そう言って舌をのぞかせたりしている。


その時だった、レントの表情が一瞬曇ったのを梓は見逃さなかった。


「まさか、もう1人彼女がいるとか?」


梓の質問にレントは目を見開き、左右に首を振った。


「まさか、俺はそんなことしない」