☆☆☆
今日も学校へ行く日だったが、登校時間になっても梓は自分の部屋にいた。
両親は今日の夜まで帰ってこないし、なにより厚彦を抱えたまま登校する気にはなれなかった。
もし厚彦と一緒だとバレたら、学校内は大混乱に陥るだろう。
なんせ、厚彦はもう死んでいるのだから。
「そんなに難しい顔して、なに悩んでるんだよ?」
今後の対策を考えていた梓に厚彦が聞く。
「悩むに決まってるでしょ。あ、厚彦はもう死んでるんだから」
呼びなれない名前に苦戦する。
「そりゃそうだけど、悩んでても仕方ないだろ? 死んだものは死んだんだから」
死んだ本人はすでにケロッとしていて、本棚から勝手にマンガを取り出して読み始めてしまった。
「だけど、どうして厚彦はあたしのところに来たの?」
「さぁ……なんか、波長があったとかじゃないか?」
厚彦本人もよくわかっていないみたいだ。
今日も学校へ行く日だったが、登校時間になっても梓は自分の部屋にいた。
両親は今日の夜まで帰ってこないし、なにより厚彦を抱えたまま登校する気にはなれなかった。
もし厚彦と一緒だとバレたら、学校内は大混乱に陥るだろう。
なんせ、厚彦はもう死んでいるのだから。
「そんなに難しい顔して、なに悩んでるんだよ?」
今後の対策を考えていた梓に厚彦が聞く。
「悩むに決まってるでしょ。あ、厚彦はもう死んでるんだから」
呼びなれない名前に苦戦する。
「そりゃそうだけど、悩んでても仕方ないだろ? 死んだものは死んだんだから」
死んだ本人はすでにケロッとしていて、本棚から勝手にマンガを取り出して読み始めてしまった。
「だけど、どうして厚彦はあたしのところに来たの?」
「さぁ……なんか、波長があったとかじゃないか?」
厚彦本人もよくわかっていないみたいだ。



