マミちゃんはイジメが原因で悪霊になってしまったんだろうか。


あの恐ろしい形相を思い出すと、梓はまた寒気を感じた。


「ごめんね、泊らせてもらっちゃって」


梓の部屋で玲子が言った。


「ううん。あたしも、マミちゃんをあのままほっとくなんてできないよ」


梓と玲子はテーブルをはさんで向かい合って座っていた。


テーブルの上にはさっきコンビニで買ってきたジュースとお菓子がある。


どうにか教室から脱出した後、どうしてマミちゃんがあんなことになってしまったのか相談するために、今日は梓の家に泊まることになったのだ。


それに、玲子の顔は青ざめている。


学校にいたときよりもマシにはなっているけれど、こんな状態の玲子をひとりで帰すわけにはいかなかった。