死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

その後、ゼェゼェと苦しそうな呼吸が聞こえてきた。


「マミちゃん。もう苦しまなくていいんだよ? 楽になれるんだよ?」


死んでもなお病魔に苦しんでいると思った玲子が、優しく声をかける。


しかし、その声はマミちゃんには届かない。


長い髪の隙間から見えた目は真っ赤に充血に、カッと見開かれていた。


そこからも強い怒りを感じ取った。


嫌な予感がした梓はすぐに立ち上がり、玲子の手を握り締めて壁まで後退した。
その時だった。


不意にマミちゃんの近くにあった机が空中へ浮いたのだ。


厚彦もマミちゃんも触れていないのに……。


唖然として机を見つめる梓と玲子。


「逃げろ!」


厚彦が叫んだ。


しかし次の瞬間にはその机は2人めがけて吹き飛んできたのだ。


間一髪でしゃがみ込み、机をかわす。


机はガンッ! と大きな音を立てて窓に当たり、そのまま落下した。