死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「なによこれ……」


玲子の声が怒りで震える。


厚彦が他のノートと教科書を取り出して床に広げた。


そのどれもが似たような有様だった。


マミちゃんがあまり学校へ来られないのをいいことに、好き勝手なことが書かれているのだ。


(これは、イジメだ……!)


理解した瞬間、部屋の空気がさらに重たくなった気がした。


「休憩時間中にB組を覗いてみたときビックリしたんだ。ここにはマミちゃんがいた。でも、その顔は憎しみに歪んでいたんだからな」


厚彦が静かな声で言う。


あぁそうか。


厚彦にはそれが見えていたから、学校へ戻ってきてから様子がおかしくなったんだ。


「で、でも、マミちゃんの机の前でみんな泣いてたよね?」


梓の問いかけに厚彦は左右に首を振った。


「あれは演技だったんだ」


そう言うと、花瓶から花を引き抜いて、花瓶を逆さまにした。