そっと足を踏み入れてみると、なんだか嫌な空気が体にまとわりついてきた。
(なんだろうこれ。いつもの冷気と違う……)
寒いことは寒いのだが、空気全体に重みを感じるのだ。
一歩足を踏み出すのにも、いつもの倍の力が必要だ。
梓と玲子はゆっくりとマミちゃんの机に近づいた。
そこには白い花瓶に白い花が飾られている。
真新しく、蛍光灯の光でキラキラと輝いている花瓶がなんだか不似合いに感じられた。
途端に玲子が口に両手を当てて嗚咽し始めた。
涙がボロボロとこぼれ出す。
マミちゃんとの思いでを思い出したのだかもしれない。
梓は無言で玲子の背中をさすり始めた。
その時、一冊のノートが床に落下した。
パサッと軽い音がして視線を向けてみれば、厚彦がマミちゃんの机の中を勝手にあさっているのだ。
「ちょ、ちょっと何してるの?」
梓は慌てて厚彦を止めた。
教科書やノートはいずれマミちゃんの両親が取りにくるはずだ。
それまでに触れていいのは先生くらいなものだ。
(なんだろうこれ。いつもの冷気と違う……)
寒いことは寒いのだが、空気全体に重みを感じるのだ。
一歩足を踏み出すのにも、いつもの倍の力が必要だ。
梓と玲子はゆっくりとマミちゃんの机に近づいた。
そこには白い花瓶に白い花が飾られている。
真新しく、蛍光灯の光でキラキラと輝いている花瓶がなんだか不似合いに感じられた。
途端に玲子が口に両手を当てて嗚咽し始めた。
涙がボロボロとこぼれ出す。
マミちゃんとの思いでを思い出したのだかもしれない。
梓は無言で玲子の背中をさすり始めた。
その時、一冊のノートが床に落下した。
パサッと軽い音がして視線を向けてみれば、厚彦がマミちゃんの机の中を勝手にあさっているのだ。
「ちょ、ちょっと何してるの?」
梓は慌てて厚彦を止めた。
教科書やノートはいずれマミちゃんの両親が取りにくるはずだ。
それまでに触れていいのは先生くらいなものだ。



