死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「え、でも、病院にもいなかったんだよね? それで家にもいないとなると、一体どこにいるの?」


梓の言葉に厚彦は視線を動かし、教室後方へ向けた。


そこには小さな黒板と掲示物が貼られているだけで、誰もいない。


「なにを見てるの?」


「隣の教室だ。マミちゃんはそこにいる」


意外な返事に梓は「え」と呟いて動きを止めた。


B組の様子は休憩時間中にチラリと確認した。


みんな、マミちゃんの机を取り囲んで泣いていたんだ。


その様子を思い出して胸がチクリと痛む。


「どうして、教室に?」


その質問には厚彦は「わからない」と、首を振った。


「でも、なにか嫌な予感がする」


「え?」


「行ってみた方がいいかもしれない」


厚彦のハッキリしない言葉に梓は瞬きをする。


「と、とにかくB組に行ってみようか。マミちゃんの魂はそこにいるって」


玲子に簡単に説明をして、梓は教室を出たのだった。