死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

(そりゃそうでしょうよ)


梓は半分呆れつつ、厚彦に近づいた。


「そのリュウヤさんって人は、やっぱり成仏できずにここにとどまってるの?」


梓の質問に厚彦は「恐らくは」と、頷いた。


しかし、相手は自分の名前しか言わないようだ。


これはユキオさんの時と同じパターンかもしれない。


自分のことをあまり話したがらないから、その周辺から調べていくしかないのだ。


「リュウヤさんはジッとグラウンドを見つめてる」


そう言われて、梓は窓へと視線を向けた。


今は誰もグラウンドへ出てはいないけれど、授業が始まれば沢山の生徒で埋められるだろう。


そういう光景を、リュウヤさんはどんな気持ちで見ているんだろう?