死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

体操着の上からも筋肉が盛り上がっていて、バスケ部というよりもボディビルと言った印象だ。


「あ、えっと、バスケ部の先生ですか?」


先生の筋肉におののきながら玲子が聞く。


「あぁ、そうだよ」


「えっと、あたしたち新聞部です!」


「新聞部が、僕に何か用事?」


「実はバスケ部の歴史について調べものをしているんです。先生はいつからバスケ部の顧問をされてるんですか?」


梓が玲子の隣から質問をした。


「なるほど。残念ながら僕はまだ1年目なんだ。去年代わったばかりでね」


薄々感づいていたことだけれど、落胆してしまう。


「じゃあ、その前に顧問をしていた先生のことを教えてくれませんか?」


玲子は更に食い下がった。


「この学校にはもういないよ?」


「それでも、話しだけでも……」