「ちょっと玲子、どうしたの?」
「だって、まるで夢みたいなんだもん」
玲子はまだフワフワとした表情だ。
「そりゃそうだよね。あたしだっていまだに信じられないし」
梓は返事をして厚彦へ視線を向けた。
厚彦は漫画を読んでいるクラスメートの膝の上に座り、勝手に一緒に読んでいる。
クラスメートは霊感がないようだからいいけれど、これが見える人だったらおおごとになっているところだ。
当の厚彦はこの調子なんだからあきれてしまう。
「それで、これからどうするの?」
「そうだなぁ。とりあえずユキオさんが誰なのか特定できた。カナさんの時は実家にまだ両親が暮らしていたから話ができたけど、今回も同じとは限らないし……」
そこまで言って梓は「う~ん」とうなり声をあげた。
どうするのが適切なのか判断できない。
「じゃあ、バスケの顧問に話を聞いてみるとか?」
「でも、先生は変わってると思うよ?」
昨日も考えたことだけど、25年も前の先生が今もいるとは限らない。
むしろ、代わっていると考えた方が無難だ。
「だって、まるで夢みたいなんだもん」
玲子はまだフワフワとした表情だ。
「そりゃそうだよね。あたしだっていまだに信じられないし」
梓は返事をして厚彦へ視線を向けた。
厚彦は漫画を読んでいるクラスメートの膝の上に座り、勝手に一緒に読んでいる。
クラスメートは霊感がないようだからいいけれど、これが見える人だったらおおごとになっているところだ。
当の厚彦はこの調子なんだからあきれてしまう。
「それで、これからどうするの?」
「そうだなぁ。とりあえずユキオさんが誰なのか特定できた。カナさんの時は実家にまだ両親が暮らしていたから話ができたけど、今回も同じとは限らないし……」
そこまで言って梓は「う~ん」とうなり声をあげた。
どうするのが適切なのか判断できない。
「じゃあ、バスケの顧問に話を聞いてみるとか?」
「でも、先生は変わってると思うよ?」
昨日も考えたことだけど、25年も前の先生が今もいるとは限らない。
むしろ、代わっていると考えた方が無難だ。



