死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

翌日学校へ向かうと玲子が駆け寄ってきた。


「どうしたの玲子?」


「昨日のって夢じゃないよね?」


玲子は梓の両肩を掴んで聞いてくる。


「え?」


「ほら、バスケ部に行ったりとか、調べものをしたりとか!」


「あぁ、うん。夢じゃないよ?」


答えながら梓は笑った。


夢だとすれば、とんでもなく長い夢になってしまう。


「ってことは厚彦くんも……?」


「うん、ここにいる」


梓は横目で厚彦を見て言った。


「そう……なんだ……」


玲子は力が抜けたように椅子に座り込んでしまった。