死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

思わずプッと吹きだしてしまう。


「玲子のなにが面白いの?」


「怖いものが苦手なのかと思ったら、自分で首突っ込んで行くから」


「玲子は困っている人をほっとけないんだよ。それが幽霊でも同じなんだと思う」


梓の説明に厚彦は関心したように「へぇ~え」と、頷く。


「もっと、生きてる間にお前らと仲良くなってればよかったな」


その言葉に梓の心臓がドクンッと跳ねた。


なんだか、嫌な予感がしたからだ。


「急にどうしたの?」


「だって、2人とも面白いじゃん」


そう言ってニッと白い歯をのぞかせて笑う厚彦。


(今の嫌な予感は気のせいだったのかな?)


「なによそれ」


梓は苦笑いを返して、宿題をするため机にプリントを広げたのだった。