死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「え……?」


女性は呆然とした表情で封筒を受け取る。


その手は少し震えていた。


梓はポツポツと、先ほど自分が体験したことを説明しはじめた。


ちゃんと声が届いているのか、信じてくれているのか怪しい。


だけど、女性は梓がすべてを話し終えるまで、ジッと耳を傾けてくれていた。


そして……封筒に視線を落とした。


女性の手がさっきよりも強く震えている。


梓の話を聞いて、これがカナさんの遺書だと理解したからかもしれない。


梓は女性の横を通り抜けて、アパートを出ようとした。


しかし、腕を掴まれて止められていた。


「お願い。読み終わるまで一緒にいて」


女性は目に大粒の涙をためて、梓へ言ったのだった。