死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

そこを開くと、追体験した通り透明ケースが入れられている。


梓はゴクリと唾を飲み込んで、そのケースを引っ張り出した。


「信じてもらえないかもしれないですが、私がさっきした経験を説明させてもらっていいですか?」


梓はケースの奥に手を入れながら聞く。


「あら、なにかしら?」


女性が首をかしげ、興味深そうに聞く。


梓は返事をする前に指先に触れた紙を引っ張り出した。


それはさっきこの目で見た真っ白な封筒で間違いなかった。


長い年月誰にも見つからず、ずっとここにあったカナさんの気持ち。


火の光を浴びていないそれは、劣化することなく存在した。


「これが、カナさんの遺書です」


梓はそう言い、封筒を女性へ差し出した。