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想像していた通り、カナさんの部屋は手付かずのまま残されていた。
子供の頃購入してもらったのであろう勉強机。
出窓にはクマのぬいぐるみが並び、ベッドにはピンク色のカバーがかけられている。
どこからどう見ても、女子高校生の部屋だった。
机の上に出されたままのペンケースは、きっとカナさんが最後に遺書を書き、出しっぱなしにしたのだろう。
そのときの光景がまざまざとよみがえってきて、カナは胸がつっかえる思いがした。
でも、ここまで来たのだから立ち止まっている暇はない。
「この部屋、少し拝見してもいいですか?」
「えぇ。いいわよ。でもできるだけ元の状態に戻してほしいの」
女性の気持ちは十分に理解できた。
娘の死の真相が50年経過した今でもわからないままなのだ。
むやみに手を触れることで、更に真相が闇の中に葬られることを怯えているのだ。
梓は頷き、真っすぐクローゼットへ向かった。
想像していた通り、カナさんの部屋は手付かずのまま残されていた。
子供の頃購入してもらったのであろう勉強机。
出窓にはクマのぬいぐるみが並び、ベッドにはピンク色のカバーがかけられている。
どこからどう見ても、女子高校生の部屋だった。
机の上に出されたままのペンケースは、きっとカナさんが最後に遺書を書き、出しっぱなしにしたのだろう。
そのときの光景がまざまざとよみがえってきて、カナは胸がつっかえる思いがした。
でも、ここまで来たのだから立ち止まっている暇はない。
「この部屋、少し拝見してもいいですか?」
「えぇ。いいわよ。でもできるだけ元の状態に戻してほしいの」
女性の気持ちは十分に理解できた。
娘の死の真相が50年経過した今でもわからないままなのだ。
むやみに手を触れることで、更に真相が闇の中に葬られることを怯えているのだ。
梓は頷き、真っすぐクローゼットへ向かった。



