死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

「あら、また来たの?」


玄関を開けた女性は驚いた表情で梓を見つめた。


「ごめんなさい。実は一旦学校へ戻って調べ物をしていたら、すごく重要なことがわかったんです」


怪訝そうな表情を浮かべていた女性だが、梓の言葉に真剣な表情になり、頷いた。


「わかったわ。話を聞くからあがってちょうだい」


部屋にあがらせてもらうと、キッチンからいい香りが漂ってきた。


視線を向けると鍋で何かが煮込まれている最中だった。


「シチューですか?」


梓が聞くと女性は頷いて火を止めた。


「そうよ。あの子の好物なの」


そう言う女性はどこか寂しげな表情になっている。


カナさんにとって最期となったあの日もシチューだった。


だけどカナさんはそれを食べていないのだ。